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この日、数原先生と何回かすれ違ったが、周りに人がいたせいか数原先生が話しかけてくることはなかった。
突き放したのは私の方なのにちょっと寂しくなったのは秘密。
今日はどこに寄り道して帰ろうかと2人で話していた。
その時、
え、私に話が?
私何かやらかしたっけ…。
あ、もしかしてサボってたのがバレたとか…!?
まあ、とりあえず行かなきゃダメだよね。。
手を振りながら由佳は帰っていった。
せっかくこの後寄り道して帰ろうと思ってたのになぁ。
は、はい!?
なんでよりによって今数原先生のところへ行かなきゃいけないの?
今は数原先生に会いたく無いのに…
私に拒否権がないなんてことくらい、知ってましたよ…うん。
今は数原先生に会いたくない。
でも、やっぱり数原先生に会いたいっていう気持ちもある。
はぁ、こんなんでこれからもやっていけるのかな…?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。