第10話

空回り
777
2018/02/24 15:41
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スピーカーから聞こえてきたチャイムの音が教室中に鳴り響いた。

その音に私ははっ、と我にかえる。



なんでこんな暗い気持ちになってるんだろ…
こんなんじゃダメだと自分で自分に言い聞かせる。

由佳
あれ、あなたもう此処に居たんだ!
今日も疲れたよ〜


体育から戻ってくるクラスメート達の話し声がだんだん大きくなり、1番最初に顔を出したのは由佳だった。
貴方
由佳、おかえり!!
お疲れ様〜笑
由佳
今日もうちのチーム優勝!


ピースをしながら満面の笑顔を見せる由佳。
なんか幼い子供みたい。。笑
貴方
やっぱり、由佳がいると強いね 笑
由佳
でしょでしょ〜 笑
で、あなたは今日何してたの?笑


今日だけはその話題には触れて欲しくなかったな…なんてね。
貴方
今日はね、屋上で寝てた!笑


私は弱虫だからあの事をまだ由佳にも言えない。
ごめんね、由佳。隠し事しちゃって…
でも、今回だけは許して下さい…。
由佳
え、でも雨降ってるよ??
あ、しまった…。
そうだ雨降ってたんだった…!
私今濡れてるわけじゃないし、流石にそれを通すのは無理があるか。。
貴方
あ…そうそう!途中で雨降ってきちゃったからその後は学校探検してたんだ〜
由佳
あー、そういう事ね!
びっくりしたぁ 笑
貴方
ごめんごめん!笑


ほっ…。
バレなくて良かった。
なんとなくごまかせたよね?



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