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第14話

イチゴミルク
972
2018/02/27 13:20
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数原龍友
数原龍友
ほんじゃあ、これ終わらそか。笑
貴方
そうですね!笑

先程の気まずい空気は一切なくなり、たわいも無い話をしながら冊子作りを再開する。



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冊子作りを再開してから30分。

2人でやったからか思っていたよりも早く終わってしまった。
数原龍友
数原龍友
今日はありがとうな!あなたがおってくれたからほんま助かったわ〜。笑
貴方
いえいえ、私はそんな…!

私は凄く不器用で、こういう冊子を作るのは苦手。

だから、今回もあんまり力になれなかったと思う。
だって先生が作った冊子の数と私が作った数全然違うもん。
数原龍友
数原龍友
これ、今日のお礼って事で受け取ってくれや。
貴方
え、いいんですか…!?

そう言って先生が差し出してくれたのは紙パックに入っているイチゴミルクだった。

なんで先生はこういうことをしてしまうのだろう…。

私、先生の事もっと好きになっちゃうじゃん。
数原龍友
数原龍友
勿論やで!俺、イチゴミルクあんま好きやないねん…笑
貴方
え、私は逆にイチゴミルク大好きなんですよ!笑
数原龍友
数原龍友
お、じゃあ丁度良かったわ〜。笑
貴方
ふふ、そうですね!笑

ふと、時計を見ると完全下校時刻を大幅に過ぎていた。
もうほとんど6時に近く、外もだいぶ暗くなってしまった。

これ、そろそろ帰らないとまずいよね。

本当はまだ先生と一緒に居たいけど…。
貴方
あ、先生!私そろそろ帰りますね。
数原龍友
数原龍友
え、下校時刻めっちゃ過ぎとるやん!このまま一人で帰らせるわけには行かへんしな〜…。

先生は小さく呟きながら難しい顔をしてる。

私、一人で帰れるし先生には申し訳ないよ、、
貴方
先生、私一人で帰れますから気にしないでください!
数原龍友
数原龍友
んー…あ、いいこと思いついたで!

そう言って先生は何やらスマホを取り出した。
そして、先生にスマホを出すよう促され自分のスマホを先生の前に差し出す。
数原龍友
数原龍友
何かあったら電話すること。ええな?

スマホを取り出す先生を見てまさかとは思ったが本当に的中してしまった。

先生とLINEを交換出来たという嬉しさで胸がいっぱいになる。
貴方
は、はい!でも、これいいんですか…?
数原龍友
数原龍友
勿論、ええに決まっとるやろ。あなたに何かあったりしたら大変やしな!

そう言って笑う先生の笑顔はすごく眩しかった。

先生の笑顔は私にとって眩し過ぎて直視することが出来ない。
貴方
あ、ありがとうございます…。じゃあ、私帰りますね!先生、さようなら!
数原龍友
数原龍友
おう、ほなまた明日な!



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