ジェシーside
「 ただいまぁー。づがれだっ! 」
誰もいない家に1人そう叫ぶ。
ここにあなたがいればなぁなんて思いながら
重い足をリビングまで運ぶと電気が着いていた。
『 ん、おかえり〜 』
「 え、なんでいるの? 」
『 あ 』
「 え? 」
『 さ、サプラーイズ 』
「 HAHAHA!サプライズ下手なの?笑 」
『 違うよ!隠れるの忘れてただけ! 』
「 もーいまので疲れ全部吹っ飛んだ! 」
『 なら大成功 』
「 あ、アイスあるけどいる? 」
『 ん、食べたい 』
「 俺手ぇあらってくるから取っといて〜 」
『 はーい 』
ソファに座って携帯を見ていたあなたは
自分の家のように冷凍庫にアイスを取りに行く。
「 ねー? 」
俺は洗面所から帰ってきてアイスを食べてる
あなたの横に座って肩に頭を預けた。
『 ん?てか重いから離れてよ 』
「 やだっ! 」
『 、、で、どしたの 』
あなたは諦めたのか何も言わなくなった。
けど視線は携帯のまま。
「 こっち向いて! 」
『 この姿勢じゃ無理でしょ 』
「 じゃあ離れるから 」
『 んでどうしたの? 』
「 俺らって今なんなんだろ 」
『 、、、え? 』
「 だって同棲してないけど一人暮らしでもなくて
一緒にデートした帰りは絶対2人で泊まるじゃん 」
『 んー、半同棲? 』
「 俺どっちかがいいな 」
『 じゃあ私帰る? 』
「 なんでー! 」
『 笑笑じゃあ言う言葉はないですか? 』
なんていってあなたはいたずらな笑顔で
だけど少し嬉しそうな顔でこっちを見る。
「 お、俺と一緒に暮らしませんか? 」
『 よろこんでっ 』
「 だいすきっっ 」
そう言って抱きつくとあなたはさっきまで
見ていた携帯を見せてくる。
『 そろそろかなって思って配送頼んどきましたっ笑 』
「 うわ、さすがあなた 」
俺の彼女は用意周到だ。
そして実は俺よりもこういうの好きだったりする笑
そーゆーギャップていうの?
それがすんごくかわいいんだよね。
「 今日泊まってくの? 」
『 んー、そうしよっかな 』
「 じゃあ愛される覚悟しといてねっ 」
『 えーどうしよっかな笑 』
「 だめだって、真剣なんだよ? 」
いたずらな笑顔が近づいてきたと思ったら
おでこにキスをされる。
『 わかってるって笑 』
「 ほんとずるいよな笑 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。