第16話

彼女のギャップ
1,221
2021/03/09 14:26
ジェシーside





「 ただいまぁー。づがれだっ! 」


誰もいない家に1人そう叫ぶ。

ここにあなたがいればなぁなんて思いながら

重い足をリビングまで運ぶと電気が着いていた。


『 ん、おかえり〜 』


「 え、なんでいるの? 」


『 あ 』


「 え? 」


『 さ、サプラーイズ 』


「 HAHAHA!サプライズ下手なの?笑 」


『 違うよ!隠れるの忘れてただけ! 』


「 もーいまので疲れ全部吹っ飛んだ! 」


『 なら大成功 』


「 あ、アイスあるけどいる? 」


『 ん、食べたい 』


「 俺手ぇあらってくるから取っといて〜 」


『 はーい 』


ソファに座って携帯を見ていたあなたは

自分の家のように冷凍庫にアイスを取りに行く。


「 ねー? 」


俺は洗面所から帰ってきてアイスを食べてる

あなたの横に座って肩に頭を預けた。



『 ん?てか重いから離れてよ 』


「 やだっ! 」


『 、、で、どしたの 』


あなたは諦めたのか何も言わなくなった。

けど視線は携帯のまま。


「 こっち向いて! 」


『 この姿勢じゃ無理でしょ 』


「 じゃあ離れるから 」


『 んでどうしたの? 』


「 俺らって今なんなんだろ 」


『 、、、え? 』


「 だって同棲してないけど一人暮らしでもなくて

一緒にデートした帰りは絶対2人で泊まるじゃん 」


『 んー、半同棲? 』


「 俺どっちかがいいな 」


『 じゃあ私帰る? 』


「 なんでー! 」


『 笑笑じゃあ言う言葉はないですか? 』


なんていってあなたはいたずらな笑顔で

だけど少し嬉しそうな顔でこっちを見る。


「 お、俺と一緒に暮らしませんか? 」


『 よろこんでっ 』


「 だいすきっっ 」


そう言って抱きつくとあなたはさっきまで

見ていた携帯を見せてくる。



『 そろそろかなって思って配送頼んどきましたっ笑 』


「 うわ、さすがあなた 」


俺の彼女は用意周到だ。

そして実は俺よりもこういうの好きだったりする笑

そーゆーギャップていうの?

それがすんごくかわいいんだよね。


「 今日泊まってくの? 」


『 んー、そうしよっかな 』


「 じゃあ愛される覚悟しといてねっ 」


『 えーどうしよっかな笑 』


「 だめだって、真剣なんだよ? 」


いたずらな笑顔が近づいてきたと思ったら

おでこにキスをされる。


『 わかってるって笑 』


「 ほんとずるいよな笑 」

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