第7話

秋 に
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2021/03/05 05:20
あなたside





あれからジェシーくんは驚くほど元気になって

お店にもまた顔を出してくれるようになった。



ー10月ー



『 いらっしゃいませ、何名様でしょうか? 』


「 6人!全員で来たよ! 」


田中「 うわ、ほんとに美人じゃん 」


髙地「 久しぶりーっ覚えてる? 」


京本「 ジェシーセンスいいじゃん 」


森本「 きょもめっちゃ上から笑笑 」


松村「 ちょ、困ってるからやめたげて笑 」


『 んんっ、ご注文がお決まりになられましたら

お呼びください 』


6人揃うだけですごい賑やかだなぁ…。

なんかここが居酒屋に見えてくる(


「 あなたちゃーんちょっと来て話そうよ 」


『 え、でも… 』


店長「 ちょうど一段落したし行っておいで 」


『 っ…!ありがとうございます 』


店長はいつもの私たちを見て何かを察したのか

笑顔でそう言うと奥へ入っていく。


『 えっと、お久しぶりです…と初めまして 』


田中「 俺田中樹、連絡先交換しない? 」


『 え、やです 』


松村「 ははっ笑即答じゃん 」


「 あなたちゃんは俺としかしないのー 」


『 あーでも、私松村さんとは交換しましたね 』


ジェシー・田中「 えっ?! 」


松村「 あー、したね。こないだね 」


「 こないだっていつ?! 」


『 こないだお店来てくれた時だけど? 』


松村「 そうそう、普通に来たらたまたま

バイトのシフト臨時で入ってたんだよね 」


『 それでおすすめのお店お互いに知りたくて 』


松村「 そうそう。あ、こないだのサイズ合ってた? 」


『 はい、それでめっっちゃかわいかったです 』


私たちはジェシーくんが不服そうになっていくのを

みながらわざと仲良いアピールをしてみる。

松村さんの顔はほんとに意地悪な子供って感じで

無邪気だった。


「 いいもん、俺こーちいるし 」


『 そっか。じゃあ松村さん、こないだの

古着屋巡りやっぱり行くよ 』


松村「 おっけ、じゃあ今週の土曜とかどう? 」


『 あ、ちょうど空いてるよ 』


するとジェシーくんは子供のように

頬をふくらませる。


『 ジェシーくんってほんとに面白いよね 』


「 え? 」


『 冗談だよ、今度の土曜日は一緒に

出かけるんでしょ? 』


そういうとぱあっと笑顔輝かせるジェシーくん。


「 いくっ!!!やったあああ! 」


松村「 やれやれだな笑 」


京本「 え、どういうこと? 」←

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