第36話

あの時のおかげで愛を再確認した
909
2021/03/24 16:00
あなたside

目が覚めたら家のソファだった。

隣には愛おしい彼の姿。

そっと頭を人撫ですると手を掴み目を開ける。


「 起きた? 」


『 うん…起こしちゃった? 』


「 ううん。あのさ、俺にも謝らせて 」


『 え、なんでっ… 』


「 俺かまあんなこと言ってあの場所に

行かせたから始まったじゃん…。

結局また悪い思い出増やしちゃったし、、 」


『 、、そんなことないよ。むしろいい

思い出ができたもん』


「 え? 」


『 あの時に言ってくれた言葉。

その場しのぎの言葉かもしれないけど

すっごく嬉しかったし、かっこよかったよ 』


「 あなた、、 」


その夜は2人で抱きしめあって眠った。

お互いの温もりを感じながら。

安心しながら。



ジェシーside



その後俺は事務所に、彼女は警察署に何回か

呼ばれた。

俺は彼女を助けるためだということで

罪には問われなかった。

だけど、事務所に彼女がいること正式にがバレた。

公表することはないけどこれからもっと気を

つけるように、と厳重注意をされた。




そのあと2人でお兄ちゃんのお墓参りをしたり

あなたが心配だった俺は送り迎えを毎日した。

あなたはあれからあの時の夢は見ないらしい。

最近彼女の寝顔はとても幸せそうな笑顔だ。

あの時の行動が正しかったのか正しくなかったのか

それはまだわかっていないけど彼女が

幸せならそれでいい、そう思った。

俺は思ったより彼女のことが大好きみたいだ笑

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