あなたside
『 ジェシー 』
「 はーい 」
『 じぇすちゃん 』
「 なーに 」
『 ルイスくん 』
「 なぁんだよっ笑 」
『 これまでジェシー呼びだったけど
色んな呼び方に試みようと 』
「 ほんとかわいいなぁっ 」
『 ちょ、すぐに抱きつくのやめてよっ 』
「 じゃあさ、今日はジェシーって呼ぶの禁止ね 」
『 あ、なんか面白そう笑 』
「 ちなみにルイスも禁止 」
『 えーるーくんとか呼ぼうとしたのに 』
「 あなたには特別な呼び方してみてほしーもん 」
『 なにそれかわいいなぁ笑 』
「 うるせぇ!笑 」
『 あ、そういえばさジェシー 』
「 ジェシー??? 」
首をこてんと傾げて目をきゅるきゅるさせる。
めちゃくちゃかわいい。
言っとくけど破壊力想像以上です。←
『 あ、じぇすぅー 』
「 はいはい笑 」
『 なんか変な感じするー 』
「 じゃあジェシーって言う度に罰ゲームしようよ 」
『 ノニジュース? 』
「 違うけどよく知ってるな?笑 」
『 私を舐めないでもらいたいですねっ 』
「 笑笑どーしよっか 」
『 んー、、 』
「 じゃあ言う事に好きだよって言って抱きつこう 」
『 え!それやだ! 』
「 呼ばなかったらいいんじゃん笑 」
『 うぅ… 』
そこから何回か言いそうになったけどなんとか
言わなくて。
でも、それは突然だった。
寝る前に電気を消したあと。
『 おやすみ、ジェシー 』
「 おやす……あ 」
『 え、なに?…あ、 』
「 やっとだやっと! 」
『 ちょ、そんなにやにやしながら見ないで? 』
「 ほら、はーやーく 」
『 …わかったよ、 』
横に寝転ぶジェシーと少し距離を取りながら
抱きつく。
『 す、すきだよっ… 』
「 めっちゃかわいいんだけど!!! 」
距離をあけて抱きついたはずなのに
いつのまにか私は彼の腕の中。
『 声大きいし近いって…! 』
「 いーじゃん!ねーもう1回言って? 」
『 絶対言わないもん、、 』
「 えー…そっか、 」
『 もー好きだからっ!ね? 』
絶対言わないつもりだったのにしょげる
ジェシーが可愛すぎて思わず言ってしまった。
案の定ジェシーは嬉しそうにニマニマする。
たまにはこういうのもあり、かな。
なんて思ったけど絶対口には出さないもんね!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!