あなたside

『 ねージェシー 』


「 ん？ 」


『 ばぁっ 』


「 ふはっ笑なんだよその顔HAHAHA！ 」


『 笑顔になってくれた 』


「 え？ 」


『 最近心から笑ってること少ないなーって 』


「 んなこたぁないよ 」


『 お仕事しんどい？ 』


「 …ちょっとだけ 」


『 ほら、おいで？ 』


「 うん 」


膝をぽんぽん叩くと甘えたジェシーが

頭をあずけてくる。


『 私の前では無理して笑わないでね 』


「 うん 」


『 でも私はジェシーの笑顔だいすきだよ 』


「 えっへへへ 」


『 …ジェシーの笑顔見てるとね、私まで

     幸せな気分になるんだよ 』


「 え？ 」


『 こうやって顔しわくちゃにして笑って

     ほんとに心から楽しいんだなって 』


「 あなた… 」


『 前みたいに元気になったらさ、

     また新ネタ披露とかしてね 』


「 …いいけど腹筋筋肉痛なるよ？笑 」


『 そんな理由の筋肉痛より幸せなことって
   
     ないよ 』


「 あなただいすきっ 」


『 ちょ、お腹に顔埋めたらこしょばっ… 』


「 照れてるの？かわいーね 」


『 うるさいっ 』


「 えへへ〜っ 」


『 …ところでちょっとってどういうこと？ 』


「 ん？ 」


『 さっき言ってたでしょ。お仕事しんどいか

    のとき 』


「 あー。あなたが素敵って言ってた俳優さん

    いるじゃんか 」


『 あーうんいるね 』


「 その人見たくクールになろうとしたの 」


『 え？ 』


「 だって俺の事全然かっこいいって

     いってくれないのにその人のことは

     いうんだもん 」


『 … 』


ちょっと頬を膨らませながら言うジェシー。

えええ、、めっちゃかわいいことするじゃん。


「 いやだった？ 」


『 え？あ、ううん。嬉しいけど私は

    ジェシーは明るくて元気なジェシーが

    好きだよ。それに… 』


「 それに？ 」


『 ほんとにかっこよすぎて恥ずかしくて

    言えなかった…の 』


「 っ…！なぁんだ！はやくいってよー！ 」


『 ちょ、苦しいって 』


「 今日はずっと離さないもん！ 」