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第69話

➠ 68




















角名 side











紗奈に寂しい思いをさせてはいけない

なるべく俺が相手にならなきゃいけない

そう思って俺は常に紗奈と連絡を取り合った

夜中もあっちが寝るまで電話をした

それが______限界に来たのかもしれない





























角名:ん…………
















見慣れない天井

ここは______保健室か?
















あなた:あ……目,覚めた……?




角名:え……あなた……?













横から突然声がした

ベッドの横に椅子を置いて

そこに座っていたのは______あなただった















角名:どうして………?




あなた:角名くん急に倒れたから……




角名:え?




あなた:銀島くんが運んでくれたんだけど,保健室の先生今日居ないみたいだから……その……心配で……














心配してずっと此処にいてくれた______?

















あなた:ぐ,具合どう……?




角名:え?あぁ……大丈夫。ただの寝不足だと思う




あなた:そっか……よかった
















あなたは安心したように微笑んだ

今にも抱き締めたい______その衝動を抑えた












あなた:………紗奈さん……?




角名:え………?




あなた:寝不足の原因って……紗奈さん……?

















あなたは心配そうな顔でそう聞いてきた














角名:……うん。そうだよ




あなた:………




角名:………紗奈の父親さ,小さい頃他界してるんだよ




あなた:え………?

















俺が話始めると

あなたは驚いたように俺を見上げた

















角名:母親も紗奈も父親の事大好きでさ,だから父親が他界した後も誰とも再婚しないで片親で育ててきたんだよね




あなた:………うん




角名:でもそんな紗奈の母親が……再婚を決めたらしい




あなた:え………?




















" 再婚 "という単語

あなたには身近にありすぎたのかもしれない














角名:だから紗奈はそれが許せなくて……俺に傍にいてほしいって頼んだんだ




あなた:え………




角名:俺もあんな紗奈を見たら……傍にいてやらなきゃって思ったんだ






















何故あなたにこんな話をしたかはわからない

けど_____誰かに聞いて欲しかったのかもしれない















あなた:………角名くんは優しいね




角名:え………?




あなた:人の事を思ってやってるのって……すごく優しい















あなたはそう微笑んでくれた

この言葉が____欲しかったのかもしれない





















あなた:きっと紗奈さんにとって今の角名くんはすごい心の支えになってると思うから……紗奈さんの傍にいてあげてほしいとは思う




角名:………うん




あなた:でも……無理をするのは違うよ




角名:え………?





















あなたは俺の手を優しく包み込んだ
















あなた:傍にいてあげるのはいい事だけど,それで角名くんが無理して倒れたら……傍には居られなくなっちゃうでしょ?




角名:………!




あなた:だから……無理はしちゃだめ





















" これはあたしとの約束ね "

まるで自分の事のように話すあなたは

優しく微笑みながら____俺の小指に小指を絡めた。