第2話

🌩 「境界を操る程度の能力」
713
2021/08/31 13:19
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…じゃ、帰るわ。
貴女達はどうせ異変解決、してくれないでしょ?


やっとこの隙間妖怪が折れた。
隙間妖怪は私の部屋に二、三時間位居座っており、その間私の部屋にあるお菓子とかもちょこちょこ食べていた為、その分罪は重くなった。私のお菓子を食べるのは、例えお姉様でも絶対に許さないから!

(なまえ)
あなた
帰るならさっさと隙間から行ってよ…


私がそう言うと、紫はさっきまで開いていた扇子をぱたっ、と閉じた。
すると、今まで見えなかった紫の口元が一気に見える。その表情に私達は頭にクエスチョンマークを浮かべつつも、あまり気に留めなかった。





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それじゃ、異変解決よろしくね〜!



「はぁ?」とも言う暇なくあっ、という間に私とフランの体と意識は隙間妖怪(此奴)の開いた隙間により、段々と堕ちて行った。
…あんの隙間妖怪…!!今度会ったら徹底的に撲るからな…!!




(なまえ)
あなた
…あれ…此処は…?
何時の間にか知らない場所ヘ居た。
周りを見るとフランがすやすや、と寝ている。えーっと…確か隙間妖怪が私とフラン(フランは半強制的だけど)に異変解決を頼んで、何か二、三時間位部屋に居座られて…で、最後、やっと隙間妖怪が折れた、って思ったら能力で変な所に飛ばされた…って言うのだっけ?

…今考えてもかなりめちゃくちゃと言うか…上手く隙間妖怪に乗せられた感じがする。

(なまえ)
あなた
フーラーン!!!
起きて!!!起きないと羽根もぎ取るよ!!!
フラン
フラン
うわぁっ?!
…って、なーんだ、あなたか。
どーしたの?


…どうしたも何も、私達変な所に飛ばされたんでしょうが…!

私達二人が目を覚ますと、上から紙が降ってきた。妖怪特有の妖気を感じる、そんな紙。ご丁寧に便箋に入ってるって…絶対隙間妖怪って分かる。

???
ね〜ね〜、どうしたの?
(なまえ)
あなた
うわぁっ?!
フラン
フラン
うわぁっ?!


後ろから声がして、思わずフランと一緒に後ろに下がる。
声からして、子供な感じがする。幾ら子供でも…不意打ちに声をかけられる、ってなると吃驚した。
その声の主の方を見ると、頭がつんつん、としている黒髪の少年だった。



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