記憶が曲げられてしまったあなた。
付き合ったことないじゃないか。
隣にいるはずの俺の姿はどこにもなかった。
俺が何をしようとあなたの幸せはあなたにしか分からない。
そう思うと俺は何をしているのか分からなくなった。ただ、心の奥底から湧き出る黒いものを始末するしか無かった。
当然あなたをバットで殴ったやつは殺した。でも、最後の1発という時、真っ赤な顔をした奴が言ったのだ
後ろをむくと遠くの方に1人の男がいた。
すると、最後の力を振り絞った男が逃げていく
負け犬……違う……俺は負け犬なんかじゃない……俺はただあなたを守りたくて
そしてとうとうやってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。