第36話

33 瑠姫side
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2021/06/24 08:10
幼い頃から喧嘩ばかりの日々だった。
毎日誰かと口喧嘩になって、勝てれないと思ったらすぐに手が出る。そんな子で、みんなから嫌われていた。








そんな俺が中学に上がった頃、ダチが出来た。そいつは本当に良い奴で喧嘩だけじゃない、ゲームも学校もあいつがいるだけで楽しかった。










でもそんなある日、アイツに好きな人が出来た。その子の名前は、上杉あなた。同じ中学で可愛いと喧嘩が強いで有名だった。




ダチ
ダチ
なぁーー可愛いよなぁー
瑠姫
瑠姫
あ、うん
ダチ
ダチ
お前もそう思う?
瑠姫
瑠姫
うん、可愛いんじゃね?
ダチ
ダチ
ほんとに思ってんのかよ





あなたは1人の男とずっと一緒にいた。それは、幼馴染の大平祥生というやつで、そいつは俺のダチと仲が良かった。というか、あなたに近づきたかったダチは祥生に近づいた。







そんなある日、イライラしながらダチが教室に帰ってきた。









瑠姫
瑠姫
どうした?
ダチ
ダチ
祥生のやつがダメだって言うんだ
瑠姫
瑠姫
なにを
ダチ
ダチ
あなたちゃんと話すの
瑠姫
瑠姫
なんで
ダチ
ダチ
俺が好きだからってよー
瑠姫
瑠姫
は?勝手じゃね?
ダチ
ダチ
よなぁ
でも俺チキンだから
瑠姫
瑠姫
は??喋れよ
ダチ
ダチ
いやいや、喋れねぇよー
瑠姫
瑠姫
そんなチキってんじゃねーよ笑
ほら、いくぞっ
ダチ
ダチ
は?むりむり
瑠姫
瑠姫
あ、あなたじゃん。
ダチ
ダチ
は?どこ?!
瑠姫
瑠姫
ウソぴょーん
ダチ
ダチ
おぉぉい!!!





その後、あなた購買で見かけて喋りかけた。けど、あなたは想像とは違って笑顔が多かった。喧嘩が強い女とは思えないやつだった。









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