第40話

37 瑠姫side
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2021/06/24 17:37
その日以降、あなたに会いに教室へ行ったり、帰り少し尾行したりしていた。
でも、あいつが現れた。







瑠姫
瑠姫
お前っ
祥生
祥生
瑠姫君、またね?






祥生だ。
仲間を連れてやってきやがった。
しかも、よりによって敵である原高だ。みんながピリピリしている中、祥生だけは違った。あなたを見るやいなら顔色を変えて飛びつく。











覚えてないのだとか、あなたと名前を呼んでみたりだとか。刺激するようなことばかり。俺でさえ我慢して口数を減らしたり、話す内容を考えたりするのに、こいつは身勝手すぎる。











そして、祥生はまたねと言って帰って行った。正直あの時、またねがないようにどうすればいいかで頭がいっぱいだった。














ピコンっ









その夜、祥生からLINEの追加が来て、追加すると直ぐに電話があった。









瑠姫
瑠姫
「もしもし?」
祥生
祥生
「あ!瑠姫くん久しぶりじゃん。元気にしてたの?」
瑠姫
瑠姫
「お前さ、いい加減にしろよ」
祥生
祥生
「は?こっちのセリフなんだけど。いい気になんなよ?」
瑠姫
瑠姫
「は?なにゆってんだよ。そもそもこーなったのは」
祥生
祥生
「は?自分には責任ないと思ってんの?そんなことゆってたらあなたに昔の記憶いやでも思い出させるよ?」
瑠姫
瑠姫
「っ!それだけは、やめろ」
祥生
祥生
「でしょ?ならさ、僕たちの中取り持ってよ」
瑠姫
瑠姫
「は?」
祥生
祥生
「バラすよ?瑠姫君のせいで記憶飛んだって」
瑠姫
瑠姫
「お前なっ」
祥生
祥生
「じゃぁ、明日放課後ね。よろしくぅ〜」





祥生は俺の弱みをよくわかっている。
喧嘩では勝てれないとなったら、こーゆー事をしてくる卑怯者だ。でも、あなたのためなら従うしかなかった。



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