第24話

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2021/06/18 09:01
貴方
貴方
……
祥生
祥生
あなたちゃん??





意識が途絶えてから、瑠姫は私を避けるようになった。
全然、教室にも来ないし、見かけると逃げるように私を避ける。








そして、祥生とはよく会うようになった。
私をいろんな所へ連れていく。






そして今日は昔ながらのカフェ?みたいな感じの場所。







祥生
祥生
あなたちゃーん
貴方
貴方
ねぇ。
祥生
祥生
ん?
貴方
貴方
私たちって
店員
店員
お待たせ致しましたァ〜






タイミングがいいことに店員のおばあちゃんがコーヒーやホットサンドを持ってくる。






祥生
祥生
うんまそぉ〜
貴方
貴方
ねぇ
祥生
祥生
ほら、食べてみ?
貴方
貴方
……んもぉ〜





喋ろうとすると邪魔が入る。
とりあえず、目の前のホットサンドを食べる。






貴方
貴方
?!
祥生
祥生
ね!上手いだろ??
貴方
貴方
……



なにこれ。
美味しいと言うより懐かしい。





祥生
祥生
あなた……………ちゃん…
貴方
貴方
ご、ごめんっ





気づいたら涙が頬を伝っていた。





店員
店員
あらあら、そんなに美味しかったかい?
貴方
貴方
はい。
店員
店員
あれ。お嬢ちゃん、久しぶりね。
貴方
貴方
え?
祥生
祥生
ちょ
店員
店員
あら?あなた達2人とも懐かしいわねぇ〜
貴方
貴方
……私たち
祥生
祥生
ご馳走様でした!
おばちゃん、また来るわ!
店員
店員
ハイハイ、また来てねぇ〜
貴方
貴方
え、ちょっ!





祥生は口にいっぱいのサンドを放り込むと私の手を引いてお店を後にしてしまった。






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