第23話

22 瑠姫side
1,363
2021/06/16 21:57
瑠姫
瑠姫
はぁ。。。




祥生に脅されてあなたを渡してしまった。





祥生に脅された一言。





祥生
祥生
「言ってもええの?」





俺にとっての1番の弱みを1番知られたくない奴が知っている。







瑠姫
瑠姫
はぁ。。。




いつもの音楽室のソファで寝転んで昔のことを思い出していた。











あの時、俺があそこにいなかったら。

あの時、俺が強かったら。

あの時、体を張っていたら……。
























瑠姫
瑠姫
きりねぇ……



考えていたらキリがない。
でもそれくらい今の俺にとっては重要な出来事で
同じ過ちを繰り返しては、いけない。














Prrrrrr
瑠姫
瑠姫
もしもし
祥生
祥生
瑠姫! あなたが倒れた!!
今、学校前にいるから!
瑠姫
瑠姫
は?!






いきなり祥生から電話がかかってきたと思ったら、あなたが倒れた?しかも、急いで渡り廊下に出て外を見るとあなたを担いだ祥生と拓実がいた。









階段を駆け下りて祥生の元へ駆け寄る。











瑠姫
瑠姫
……あなた……お前何した
祥生
祥生
あの屋上に連れてったら、倒れた。
瑠姫
瑠姫
なんで刺激するようなことするんだよ!!!
考えたらわかるだろ!
祥生
祥生
………思い出して欲しいから。
瑠姫
瑠姫
は?





あなたをあの屋上へ連れていった祥生。
腹が立って仕方ない。







怒りを抑えきれず胸ぐらを掴む。











瑠姫
瑠姫
お前、自分の私利私欲であなたをまた巻き込むのかよ。殺すぞ。
祥生
祥生
……………
拓実
拓実
祥生、かえろ。




俺は2人を置いて、あなたを担ぎあの音楽室へ。














目の前でスースー言いながら寝ているあなた。
本当に倒れたのかよって思う。









瑠姫
瑠姫
あなた……本当にごめんな……

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