第2話

先生とのはなし
211
2018/03/11 06:39
ザワザワと桜の木が風に揺れる

みんなお揃いの服を着て

たくさんの人が拍手してる

私は、今日卒業式だと実感が湧かない。

すると、頭の中に映像が流れた

ーーーーーーーーーー

これは…始業式の日だ。

校長先生
………………………………
6年生の担任の先生は………リナ先生です。
ユラ
ユラ
えっ
イユナ
イユナ
う…うーん
みんな、微妙な反応をしている。
それもそうだ。
リナ先生というのは、怖いと有名な女の先生。
私達は、不安を抱えながら時間を過ごした。

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始業式から、1か月後のこと。
イユナ
イユナ
…………………………
イユナがピリピリしていた。
私達は、怖くて何も言えないまま、だんまりとしていた。
先生が話かけてくれても、笑顔で返せなかった。
そしたら、いきなり、

ドンッ!!!

ミライ
ミライ
ビクッ!
すごい音がした。
何かと思うと、先生机を蹴ってこっちを見ていた。
私達は、
シーーーン
と、静まり返った。

すると、先生が、
リナ先生
リナ先生
どういうつもり!
話かけて無反応でさ!
なんか言いたいなら、直接言いなさい!
みんなも流されるな!
一緒に先生無視する事が友達!?
違うでしょう。
友達なら、注意しなさい!
と、大きな声で言った。

しっかりと向き合って怒ってくれたのは、リナ先生が初めてだった。
なぜか分からないが全員が涙を流した。
素直になれない私達の胸にもぐさっとこの言葉がささった。

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