第9話

713
2021/07/08 07:00



──産屋敷邸





国峯(なまえ)
国峯あなた
相変わらず…

デカい屋敷だ…



その金で、住宅地に藤の木を植えるとかすれば、民間の被害も減ったかもね。




何やってんだかね~




国峯(なまえ)
国峯あなた
──お館様、国峯です。
産屋敷輝哉
ああ、あなたかい。
入っていいよ。



名前呼びも気色が悪い。


好きでアンタの『かわいいこども』とやらになってる訳じゃないんだ。








国峯(なまえ)
国峯あなた
先日、花柱の胡蝶カナエが上弦の鬼と対峙し、命を落としたと鴉から聞きました。
産屋敷輝哉
ああ。事実だよ。
とても悲しいね…。
国峯(なまえ)
国峯あなた
はい。
ところで胡蝶さんは、自分が対峙するであろう鬼が十二鬼月と分かっていたのですか?
産屋敷輝哉
…分かっていたよ。どうしてだい?
国峯(なまえ)
国峯あなた
いえ、十二鬼月討伐に柱一人では流石に無理があるので、もしかしから知らされていないのでは…と思いまして。
国峯(なまえ)
国峯あなた
ありがとうございます。
産屋敷輝哉
ああ。











鬼殺隊員の命はとても軽いものだ。


隊士が死んでも、それを悲しむ親や友人は


鬼に殺されている。





それを利用し、新人隊士に釣り合わない任務をさせたり



十二鬼月討伐に柱一人で行かせたり


















命をなんだと思っているんだ











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