テヒョンとユンギの家──
バイト帰りに
2人に謝りたくて、家に寄った
ピンポーン
とりあえず、ソファに座る
.
テヒョンは、パンツだけはいて
タオルで頭を拭きながら
リビングへ来た
私は、2人の前に正座をして
誠意を込めて土下座する
🙇🙇💦
ブーブーッ
私のスマホから着信が入った
.
.
ユンギが、公園まで
着いてきてくれた
公園に入ると
ソンウンは、ブランコに
揺れながら下を向いていた
それから、待ってもらってる
公園の入口に走って行った
ギューッ
ユンギは、珍しく自分から抱きしめてきて
私の肩に顔を埋める
ユンギは、弱気な声でそう呟いた
更に、力を込めて抱きしめた
私も同じく抱きしめ返すと
ユンギは、そっと離れて
すごく優しく笑っていた
ユンギの満面の笑みを見て
私も笑い返すと
チュッっとほんの一瞬のキスをされた
なんて言われてしまったから
怒ることも出来なくて
また、ただ笑顔のユンギに
つられて笑うしかなかった
.
この光景をテヒョンが見ていたことによって
私たちの“幼馴染”という関係は
崩れていってしまった──。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。