翌朝──
テヒョンが昨日泊まったから
朝わざわざ私の大学まで送ってくれた
どうしよう、
大学来たのはいいけど
さっきから人の視線が気になる。
私は、下を向いてとぼとぼ歩いてると
誰かが後ろから抱きついてきた
グクのこと
みんなに言えるわけない。
すぐ、広まっちゃいそう
この様子だとグクもみんなに
何も言ってないみたいだし…
テヒョンとユンギの話で盛り上がりながら
楽しく話した
無事授業も受けたけど…
先生に呼び出されて
『休みすぎだ。単位取れなくなるぞ』
なんて言われてしまった
まじで、これから寝れないな…
それぞれ、頼んだ物を持って
私達がいつもいる
窓側のカウンターに座った
『いっただきまーす♪』
と皆で言うのがルール
『きゃー♥』
奥の方から
女の人の高い声が聞こえる
なにがあっても絶対グクの方は見ない
見たくない。
トントン
皆と手を振って
とりあえず、ナム先輩について行った
.
この後、バイトだ…
店長には話してあるけど
ジミンには何も言えてない。
ちゃんと、謝らないと。
そーいえば、ダニエルは
一週間だけって言ってたからもう居ないのか
私は、1人
靴箱へと向かう
ビクッ
グク…
最悪顔みたくないし
話したくもない
私は平然を装って
背を向けたまま返事する
なんて、軽く言ってくるから
私も、同じく
ニコッと愛想よく振り向いて見る
急にグクが
低い声で話し始めるけど
表情を一切変えないから少し怖く感じた
もういいや、
ヘラヘラしてるのも疲れる。
そう思って私は笑顔を消して答えた
は?
何を言ってるのこの人。
顔みたくないって言ったそばから
付き合うってどういう事だよ
私は、その言葉だけを言って
去った
本当、意味わかんない。
それでも、胸が高鳴ってしまう私は
完璧グクの思うように、
落ちてしまったからだ。
走ってるとあっという間にバイト先に到着
おそるおそる、扉を開けると
シャツの袖をまくっていたジミンが
こちらを見て驚いた顔をしていた
袖をまくるのを止めて
こちらに向かって走ってくる
ギューッ
ジミンが目を細めて
嬉しそうに笑うから
私も、嬉しくて笑った
.
ジミンは
真っ赤にして
私を抱きしめていた手を離した
こうして、なんとか
私の日常は少しずつ戻った。
みんな、変わらず受け入れてくれて嬉しい
それも、ユンギとテヒョンが
支えてくれたからだ。きっと…
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諦めないよ俺。
あなたに嫌われていても__________
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!