チューッ
俺は、思わず嬉しくて
キスをしてしまった
俺がようやく唇を離すと
あなたは少し苦しそうだった。
長すぎちゃったかな…?笑
それでも、あなたの顔は
ニヤついていた
あなたは、
下から睨みつけてきたけど
全然怖くない。
むしろ、可愛い…///
そう言うと、あなたは
バシッ!と俺の肩を叩いた
なんか、こうやって話したりするのが
久しぶりですごく居心地がよかった
俺達は再び抱き合った。
あなたは、とても暖かくて
俺が昔から大好きなあなたの匂いに
包まれて
これ以上の幸せはないと思えた──
でも、その幸せは
ほんの数分で消えた。
ガチャッ
急にあなたの家の玄関が開いて
ドカドカと足音がこちらへ向かってくる
あなたの手を掴んで
外へ行ってしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!