ジョングクside
──学食──
俺ってクズ。
可愛い子=大好物
いわゆる、『女好き』ってやつ。
それを知ってるのは横にいる
俺の親友ジンだけ。
表面では良い顔して
女を落とす。
ジンの力もあるけど
俺達が2人で立っているだけで女達が
集まる
ほらね、もう腕絡ませてきた。
確かに、コイツ可愛いんだろうけど
いかにもメイクで顔作ってる感ハンパない
タイプじゃねぇ。
そういうときは…
………………は、?
俺は、媚を売ってきた女から離れて
学食場から廊下に出た
ガラス張りになった壁の奥を
指で指した
俺は、黒髪の子の座ってる席へ
真っ直ぐ向かった
近づくと余計分かる
ちょー美少女
こんな可愛い子会ったことないかもね。
肩を軽く叩く
様呼びまでされるようになったのか俺。
じゃなくて、
俺の事知ってる感じ?
それは、好都合。
まじで可愛いんだけど
つーか、顔赤くなってるの気のせい?
ワンチャン本当に落とせるかも…ニヤッ
反応可愛いじゃん
からかいやすそ、
さっきから、顔赤過ぎ
人見知りだね多分。
まぁ、これは絶好のチャンスだねっ
ふーん。
普通に話せんじゃん。
俺じゃ上手く話せないダメな理由とか
あんのかな
つーか、コイツら
イケメンで有名な奴らじゃん
めんどいことになりそ、
まぁ…ここは
落とす為にも
あとあと、めんどいから
困らせちゃおっかな…笑
そこまで全力否定しなくても…
普通の女なら俺の彼女発言したら
『そうだよ♥』なんて言って
調子乗るやつばっかなのに。
でも、
ここは無理矢理でも俺のって
言っとかないと手出しそうだな
ほーら、信じ切ってる笑
あなたは、動揺して
あたふたしてる。
あなたの顔が赤い
照れてんの?
なんだ結局乗り気かよ
周りの男共も
間抜けな顔して笑えてくる
簡単に落ちる女はつまらない。
俺の趣味は
可愛い女の子を落とすこと。
落としたあとは、捨てる
クズだろ?笑
悪いことだってわかってるけど
俺に落ちた瞬間の
顔がたまらない
俺が支配してるようで
俺にとっては、それが快感になる。
だから、やめれねーんだよなぁ笑
それに
こんなクズ男の俺に遊ばれて
それに気づかず
俺に尽くそうとする女が馬鹿なだけ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。