テヒョンの目には今まで溜めていた
涙が頬に一筋流れていった。
俺は、黙ってテヒョンの
気持ちを聞こうと思った
テヒョンは、覚悟を決めたように
目付きを変えて
俺に抱きついた
俺も、久しぶりにテヒョンを抱きしめて
テヒョンは、ニヒヒッと笑って
結局2人で泣いた。
男同士抱き合って泣くなんて
単に気持ちわりぃかもしんないけど
それでも、テヒョンが素直に
自分の気持ちを打ち明けてくれて
嬉しかった。
そう言うとテヒョンは、
手をぎゅっと握りしめて
走っていった。
また3人で“幼馴染”という深い関係に
戻れれば俺は、それでいい。
________________________________________________
テヒョンside
あなたに会いたい。
今までの事ちゃんと謝って
素直に気持ち伝えよう。
今は彼女なんてどうだっていい。
俺は、あなたがいい。
あなたじゃなきゃダメなんだ。
息を切らして、あなたの家の前に着いた
ピンポーン
.
ガチャ
ギュッ
強く強く抱きしめる。
もう、逃げない──
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。