『はい!!来ました!!悪いですか?!』
🐭「………………あのなぁ」
🐭「俺の噂知らねぇ?」
『あぁ、あれですか?あの、不良ってやつ』
🐭「そう、あれほんとのことだから」
『そうですか』
そう言って私は ゆんぎ先輩の隣に座る。
🐭「ちょ、だから……」
『あの、私から言わせてみれば不良で何が悪いんですか?』
🐭「え」
『いいじゃないですか、それも自分のスキルでもあって自分にしかないものなんだから』
🐭「…………」
🐭「俺、病院送りにした奴いるぞ」
『はい、知ってます』
🐭「……………」
🐭「俺、お前に何するか分かんねぇぞ?」
『はい、どうぞ』
🐭「…………………」
🐭「はぁ……お手上げだよ、負けた、俺の負け」
『先輩』
🐭「あ?なんだ?」
『先輩、前に私と初めてあった時……』
『何故私の事をあんな目で見たんですか?』
私がそう問うと 先輩はまたあの目をしながらこう答えた。
🐭「お前、俺の前にいた妹にそっくりなんだよな.」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。