壱馬side
急にあなたの友達の
華凛ちゃんから会いたいと言われて会ったけど
あなたから預かってた物があるらしく
それを渡されると、あなたからの手紙。
俺の分と亜嵐さんの分、あとGENERATIONSさんの分
なんで、手紙?
恐る恐る開けて読んだ。
お兄ちゃん、壱馬へ
急に手紙なんてごめんね。
多分、これを見てる頃には私はいないかな。
私たくさんお兄ちゃんに迷惑かけたよね。
本当ごめんなさい。
お兄ちゃんは、悪くないから
私が全部悪いの。
お兄ちゃんは、こんな私の事を忘れて
ボーカル頑張ってください。
私よりも幸せになってください。
心配になっても、私のこと探さないでください。
私は元気に暮らしてます。心配しないでね。
最後まで心配かけてごめんなさい。
どうかこんな妹を許して。
川村あなた
……どうしよう。
事務所戻って手紙渡すか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。