城の一室
武将「どういうおつもりですか?
光寿様、素性も知れん奴を 私どもの中に
入れるなど、同士を殺られたのですよ。」
光寿「アイツは、この国を大きくするのに
使える。
お前達も、この事がない前は
取り込もうとしていただろう。
それが嫌なら、殺せばイイ。
だが、互角に戦って勝てると思って居る奴は居ないだろう?」
武将「そ、それは。」
光寿「次の会議に、1度死朧を呼ぶ。」
部屋を、後にする光寿
3日後
武将達「どういうつもりだ、
時間に来ないなど。」
バンッ
扉を勢いよく開ける音
頭から、顔が見えない用にスッポリ
布をかぶっている死朧が、部屋に来る。
光寿「空いてる椅子に、座ってろ。」
死朧は、何もしゃべらず
空いてる椅子に、勢いよく座り
足を机にほうり出す。
武将達「なんと、ふてぶてしい。」
戦
武将「光寿様、押されております。」
光寿「ああ、分かって居る
数的に、オレ達の方が断然ふりだ。」
死朧が、誰かの下に付き初めての戦
だが、つまらなそうに
飴を片手に舐めて居る。
光寿「死朧、お前に任せる
斬りたいだけ、斬ってこい。」
死朧は、剣を取る
光寿「お前達はココに居ろ」
武将達「アイツだけで、行かせるおつもりで?」
光寿「ああ、そうだ。」
死朧「じゃあ、行って来ますね。
ご主人様。」
死朧は、今から斬れる事にワクワクして
口元が、楽しそうに笑って居る。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。