光寿「オレの物になれ」
死朧を、抱きながら言う。
死朧「オレは誰の物にもならない。
誰にも心から従うつもりもない。
もしかしたら、あっ
この1分後に、あんたを殺してるかもよッ
あ、あっ
でもそんなオレも、好きなんでしょ?
だから今も、こんなことしてんだから」
光寿「オレと、祝笑だったらどっちにする?
」
死朧「何それッ、弟に嫉妬してんのアンタ」
光寿「ああ、そうだよ。
アイツは」
勢いよく、死朧を突き上げる。
死朧「あー あっ」
光寿「剣術の腕も、頭も
オレより優れて居るのに、それに興味もなく笑ってるアイツが。
吐き気がするほど、嫌いだな」
死朧「あっ ンうっ
だから、弟が気に入ってるオレがアンタを
選んだら嬉しいって事?」
光寿「それも、あるかもな」
死朧「フフ、凄い嫉妬」
光寿「もうイイ、だまれっ」
死朧「黙ってイイの、オレの声好きでしょ?」
光寿「うるさいぞ、お前」
光寿は、乱暴に死朧を抱く。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!