死朧が部屋に帰って来る。
祝笑「お帰りなさい、ずいぶん遅かったんですね?
兄上ですか?」
死朧のそばに行き、着物を脱がす。
祝笑「あー、これはまた荒い事しますね。」
首筋の歯形に、指をつけ。
傷口の跡をなぞる。
祝笑「痛くないですか?
身体もつらいでしょ、手加減とかしなさそうですから。」
祝笑は笑う。
死朧「お前もアイツも、オレの何がいいんだか?」
祝笑「分かる人には、分かるんですよ。
こう見えても、趣味合ったりするんですよ」
死朧「あっそ。」
祝笑「お風呂入れますね。」
湯船につかる死朧
死朧「ツぅッ。」
祝笑「傷にしみます?
けっこう跡ありましたね。」
風呂から出て身体を拭いて居ると。
祝笑が、後ろから死朧に抱きつく。
祝笑「本当は、今兄上に心底腹が立っているんです。
僕の物に手を出して。
キレイな身体に、自分の物と言わんばかりに
キスマークまでいっぱい付けて。」
死朧の耳元で話す。
死朧「いつから、お前の物になったっけ?
それで、どうしたいの?」
祝笑「僕ので、上書きしたいです。
だけど、死朧さんが大変だと思うので、
止めときます。」
死朧「そうしてもらえるとイイんだけど。
本当は、約束出来ないだろ?お前。」
祝笑「フフッ、ハイ
そうですね。」
死朧を、強く抱きしめ。
後ろから、首筋をなめる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。