僕の彼女は
僕じゃない人のことが好きなんだ
それじゃあなんで僕と付き合ってるのかって?
それは、僕が脅して君のことを無理やり手に入れたから。
毎朝僕はきみに
”おはよう、今日も綺麗だね”と言って
君が学校から返ってきたら
”今日はどこで、誰と話したの?まさか男とは話してないよね?”
そう聞く。
すると彼女は少しだけ曇った表情をしてから
「今日もだれとも話してないよ」っていう
でも僕は知ってる。
君は毎日ある先輩と話していることを……
だって、僕は君の彼氏だよ?
君のスマホとカバンにくらいGPSの一つや二つはしかけているさ
だから、いつもきまって話す相手のことを色々な手段で調べてやっと特定した。
こいつか
”今日はどんなことを離しているのだろう”
……は?
あなた、これ男じゃん。
男とは誰とも話してないって……
”言ったよね?”
「でも、私には彼氏が…」
どの口がほざいてんだよ。
「……ほんとは」
「私も先輩のことが好き。」
は?
「でもッ!!ダメなの…………」
なんで?
なんで僕に言ってくれなかったの?
僕は隠し事が大嫌いなんだ
はぁ、しょうがないな
”帰ってきたら、もう君が隠し事できないようにしてあげるよ”
「ただいま~」
.
「だ、誰とも……」
.
「……へ?」
そう僕がいうときみはくちをあけてたよね。
あーあ、もっと可愛い顔で最期を終えれば良かったのに………
でも、死んでる君も
”とっても素敵だよ”
”これでもう僕から離れられないね”
❦ℯꫛᎴ❧
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。