第10話

story*平野side*
450
2018/07/21 10:31
平野
…七海ちゃん、お待たせ。
出ようか?…って
食事を終えた後、


先にお会計だけ


気づかれないうちに払い終え


七海ちゃんの所へと来た瞬間


幸せそうに眠る七海ちゃんが目に入った。



この短時間で寝ちゃうなんて…


余程眠たかったのかな(笑)
平野
七海ちゃん、起きて
雪白 七海(ゆきしろ ななみ)
んんんんんん…もう食べれないよ
平野
いや、食べには行かないんだけどさ…
寝言だろうか。


肩を揺さぶっても何しても起きる気配がない。
さて、どうしよう。
七海ちゃんとは今日知り合ってばっかで



家の住所も知らないし…


起こさなければ、帰すに帰せない状態なわけで。
平野
…ななみちゃーん
…。
ダメだ。
今は…
18時20分。



どうしよう…。
何もいい案が浮かばなくて


とにかく彼女を起こそうと必死に肩を叩いていると


あっという間に時間は過ぎていってしまっていた。

プリ小説オーディオドラマ