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第50話

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カフェのホールにはお客さんの亮ちゃんと私のみ

奥で髙地さんが何かを作る音が聞こえる


「亮ちゃん、いいよ。許さなくて」


私は両手で亮ちゃんの手を包んだ


「許されなくて当然だもん。でもね、本当にごめんね」


そう言って仕事に戻ろうとした


亮平「待って」


ゴシゴシと目を擦り涙を拭った


亮平「あの日、なんで傘持ってかなかったの?風邪引かなかった?それから、これはわがままなんだけど、2度と手放したくないんだ。どうしたらいい?」


亮ちゃんは席から立って

私の手を握って言った

そんな亮ちゃんの姿に今度は私が涙を流した


亮平「ちょっと、泣かないでよ」


なんでこんなに優しくしてくれるんだろう


「優しすぎるよ」


亮平「好きな人には優しくしたいじゃん」


とびっきり優しい声で私に言う


亮平「この好意はあなたは気にしなくていいんだよ」


それから優しく私の頭を撫でた


亮平「お仕事、頑張っておいで」


「ありがとう、亮ちゃん」


私の周りの人達は

優しく私の背中を押してくれる人ばかりで

たったこれだけの事なのに

まともに生きている気がして嬉しくなるんだ