目黒蓮 side
ピンポーンとベルが鳴る
その音にも反応しないあなた
仕方なく俺が出るとビニール袋を持った男の人
樹「あ、邪魔だった?」
ピンクの髪の人はニヤニヤしながら聞いてくる
蓮「いや、朝よったら鍵があきっぱだったんで」
樹「あー、なるほど。君が例のね、」
そういいながら部屋の中に入ってくる
樹「俺、田中樹。あなたの兄ちゃんの幼なじみ」
そう言われてはっと気がついた
あなたがだいぶ前に会ってた人
蓮「目黒蓮です。」
樹「あなたのこと頼むね」
樹さんは冷蔵庫にぽんぽんと食材を入れて
あなたの事を優しく撫でてから出ていった
樹「あ、これ俺の連絡先。なんかあったら連絡ちょうだい」
出されたQRコードを読み取ると
樹「あいつが消えても着いてきてくれる人がいたの初めて見たからさ」
なんてすごい優しい顔して言う
蓮「二度と手放さないです」
樹「ありがと」
パタンと玄関がしまった
連絡先に樹という名前が新しく仲間入りした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。