第97話

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2020/10/13 18:25
「聞いていい?」


私がそう言うと蓮はうん。と頷いた


「転びそうになった時助けてくれたじゃん?なんで何も言わないで行っちゃったの?」


蓮「あの日は樹くんと約束してて遅れそうだったから急いでた」


何かを思い出すように少し上を向いて

眉間に皺を寄せながら言う


「最近帰りが遅かったのは?」


蓮「ここの準備してた」


「じゃあ、サークルの飲み会で酔っ払って帰ってきたのは?」


蓮「それは、」


蓮は少しだけ目を泳がせた


「言えないならいいけど・・・」


蓮「いや、言う!」


私のことをガシッと掴んだ

蓮としっかり目があった


蓮「あの日、ここを俺の名義にするために北斗くんと会ってた。樹くんと北斗くんと一緒に飲んでて、気づいたら潰されてた」


あぁ、と頭を抱えた

あの2人ならやりかねない


蓮「絶対秘密にしたかったからサークルって嘘ついた。ごめん」


「私も勘違いしてたみたいごめん」


蓮「で、どう?」


蓮がゆっくり離れていく

返事はもちろん


「いいに決まってる」

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