タピオカ屋さんに行くと
蓮が先に座っててと私とラウちゃんを席に座らせた
ラウ「あなたちゃん、今何してるの?」
ドキッとした
何も成長してない自分がバレちゃう
ラウ「んーと、お友達はできた?」
「ひとりぼっち、かな」
違う質問がきて少しほっとする
でも、悲しい答え
ラウ「あなたちゃん、携帯持ってるの?」
「持ってるよ?」
そう言うと
おずおずと自分の携帯を出すラウちゃん
ラウ「よかったら、交換しない?」
その画面にはQRコード
私はそのQRコードを読み取った
ラウ「ありがとう」
ほっとしたような顔をするラウちゃん
そんな彼に少し変なスタンプを送ってあげた
ラウ「なにこれ?」
クスクスと笑うラウちゃん
よかった、その顔が見たかったの。
「おもしろいでしょ?」
ラウ「あなたちゃんってもう少し大人かと思ってた」
「大人もこういうスタンプ使うんだよ?」
蓮「わ、変なスタンプ」
ラウちゃんとクスクス笑ってたら
トレーを持った蓮が椅子に座った
なんかすごく懐かしくてくすぐったい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。