私達は一瞬ビックリしてから
ふっかを抱きしめた
「一生のお別れじゃないよ」
辰哉「一生の別れなんかするかバカ」
そう言うふっかを見て蓮と笑う
蓮「飯はこっちで食べるわ」
辰哉「じゃあここにいろよ!」
「寝る時だけ家に戻るね?」
辰哉「なんだよそれ!」
3人でケラケラ笑う
蓮「ふっかさんも遊びに来てね」
辰哉「言われなくても行く」
ふっかがそう言うと
控えめにコンコンとドアがノックされた
ラウ「ご飯だけどどうする?」
そろっとラウちゃんが顔を出す
辰哉「今行く」
ラウ「うん、待ってるね」
ラウちゃんはまたそっと出ていった
辰哉「お前らが出てった日に焼肉してやるからな」
「子供なの?」
辰哉「大人だわ」
さっきのしんみりした空気はどこへやら
私達は3人でわいわい騒ぎながら下へおりた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。