2人で手を繋いで家に帰った
話してなかった分だけ
沢山話しながら帰った
「ラウちゃん本当に心配して何回も話した方がいいよって言ってくれたんだよ」
蓮「あいつ可愛いなぁ」
「今度3人でご飯行かないとね」
そう言いながら玄関を開けると
康二くんがいた
康二くんは持っていた雑誌をバサバサっと落とした
ラウ「ちょっと康二くん何やって・・・」
音に心配してラウちゃんが出てきて
私たちを見て動きが止まった
ラウ「え、ちょっと待って。何?」
ラウちゃんは訳が分からなそうに
私たちを指さした
だから私は蓮を叩いた
蓮「いてっ、あー、えっと、」
ラウ「仲直りしたの?あなたちゃんちゃんと話せた?」
ラウちゃんは心配そうに
蓮から私を遠ざけて抱きしめる
蓮「おい、俺のあなた取るなよ」
康二「ええっ!!俺の?!」
康二くんが大きな声を出す
ラウ「え!やっとめめのあなたちゃんになったの?!」
続けてラウちゃんも
私が頷くと
ラウ「やったー!俺2人の子供になる!」
なんて言ってまた私に抱きついた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。