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第49話

【長尾謙杜】喧嘩・中編





「はぁ、はぁっ…」

ほんま、どこ行ったん?
近所の公園も、コンビニも、全部探した。
それでもまだあなたは見つからん。

「あなたっ…」

もう辺りは真っ暗。
こんなとこに女の子1人じゃ危なすぎる。
はやく、はやく見つけんと。

プルルル…
ポケットが震えている。
着信だ。

「え…みっちー?」

[もしもし、長尾?]

「あ、あなたまだ見つからんのや。やから今は…」

[あの…あなたちゃん。家来てる。]

「え?」

[家来たとたん、めっちゃ泣き出して。今は疲れたんか寝てるわ。]

「…」

[はよ家来て。]

「分かった。」

1秒でもはやく会えるように全速力で走り続ける。
走って10分くらい、みっちーん家に到着した。

「みっちー。」

[入って]

「…あなた?」

[泣き疲れて寝てもうた。]

みっちーん家のソファで小さく縮こまって眠るあなた。
目は真っ赤に腫れていた。

「…ありがと、みっちー」

[俺はへーき。長尾、ちゃんと仲直りするんやで?]

「わかってる。」

みっちーにお礼をしてあなたをおんぶして家に帰る。

「…ごめんな。あなた。」

『、ん…けんと、、』

「ん?…って、寝言か。」

真っ暗な空を見上げながら、夜の住宅街を歩いていく。
風邪は冷たくて寒いけど、背中はあなたを背負っているからあったかかった。