無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第69話

【長尾謙杜】秘密の場所・前編





『…あれ、どこだっけ』


誰もいない図書室。
ほとんど人は来ないけど、図書委員の仕事はあるからやらなければならない。
だけど私以外の図書委員はみーんなサボり。
私一人だけで委員の仕事をしている。
たくさんの本の整理。


『んー、届かないなー』


「届かないんすか?」


『っえ?』


台に乗って1番上の段を片付けようとしていたら、
後から急に話しかけられる。


「届かないんやろ?俺やりますよ。」


『あぁ、ありがとう…』


ネクタイの色的に、一個下の学年の子。
でも、なんで図書室に?


「先輩、なにしてるんすか?」


『わたしっ?私は、図書委員で、』


「だからなんすね。」


『そっちも、…ぇえっと、』


「長尾です。長尾謙杜。」


『長尾くん、なんでここ来たの?誰もいないのに。』


「誰もいないから来たんっすよ。」


『は?』


「俺も結構前からここ来てますよ?気づいてると思うてた。」


『え、いつもいたの?』


「たまたま来たら、先輩おって。あっちの端のほうで本読んだり昼寝したり。」


『そ、なんだね…気づかなかった、』


「おっちょこちょいっすよね、先輩。なんや、本倒したりしとったし。」


『っ見られてたなんて…』


「俺に、先輩のこともっと教えてくださいよ。」