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第3話

【西村拓哉】昇格・前編




「あなた〜」

『なーにー』

「ノート見せて」

『嫌ですぅ』

「いいじゃん!」

後ろの席の幼馴染 西村拓哉 との会話。
いつもの "ノート見せて" から始まるだる絡み。
授業中ずっと寝てるから、休み時間になると必ずと言っていいほど聞いてくる。
それでも毎回後ろからヒョイっとノートを奪われる。

『あっ、ちょっと取んないで!』

「あなたさぁ、落書きすんのやめたほうええで?」

『ちょっと!見せびらかさなくていい!』

ちょうど落書きしたページをこっちに見せてくる。

『勝手に見てんのはそっちでしょ!』



〈ほんっと、仲いいよね。そこの幼馴染ペア〉

「『そんなことないから!』」

〈へいへーい、〉

ほんとは違う。
昔から拓哉のことが好き。
私だって出来るんだったら、告白したい。
でも もし、" 失敗 " したら。
そう考えると怖くて、言えない。





「あなたー、帰ろー」

『はーい』

家が隣だから登校も下校も一緒。

「あなたはさ、好きな人とかいないの?」

『はっ!?何、いきなり』

ほんとに、何、急に!って感じなんですけど。

「いやぁ、さ。気になるじゃん。」

「で、いるの?いないの?」

『そりゃぁ、…いるけど。』

「おんの!?え、だれだれ!」

『言うわけないでしょ!バカ!』

恥ずかしすぎて、走って逃げる。

「ちょ、ごめんごめん!」

拓哉が追いかけてくる。

『追いかけてこないでよ!』

「ね、ほんとに!機嫌なおして!」

「てかさ、好きな人いるんやったら告れば?」

『簡単に告るとか言わないでよ!』

「だって、告られてイヤな男、いないよ?」

イヤな人いないって…じゃあ、私が告白しても…
いやいや!この雰囲気耐えきれないっ

『っ…、、た、拓哉は、いないの?好きな人』

「え〜、俺は…いるよ?」

…いる、んだ。

『へ、ぇーそうなんだ!』

「でさぁ、女子のあなたに聞きたいんやけど、」

『え、ぇ?何なに?』

「もし。…もしだよ?自分が、男として見てない相手に、、告白、されたら…どう思う?」

ズキっと胸が痛む。
気を抜くと今すぐにでも涙が出てきそうだから、必死に笑顔を作って

『ん〜、嬉しいは嬉しいんじゃないかな〜なんて。笑』

なんで、好きな人の恋応援してんだろ。
自分が嫌になってくる。

涙が溢れそうになったとき、拓哉が口を開いた。