" ちゅーだけでええの?続きしよっか。"
『っへ、』
さっきコトが終わってとりあえず下着だけ着て
2人で布団の中。
でもなかなか寝付けなくてキスを強請った。
たったそれだけだったのに。
「ちゅーしてほしいってことは…まだ足りへんのやろ?」
『っ足りてるから、いいっ』
「ざーんねん。俺はまだ足りてへんねん。」
そんなこと言いながらも私の目には和くんと天井だけが映ってて。
『っ、ん…』
「ふふっ、やっぱあなたのキス顔可愛ええな。笑」
『だって…』
「もう湿ってるんちゃう?」
『っあ、ぅぅ…』
和くんの手が私の下に伸びてスーッと撫でられる。
「なぁんや、ちゃんとその気やん。」
『ちが、から…』
「でもびちゃびちゃやで?」
『っんんぅ…言わないで、』
せっかく着た下着もまた脱がされて。
太腿に和くんの硬くなったのが当てられて。
『っね、和くんどんだけ体力あるの…?』
「んーわからんけど…あなた見たら興奮してまうねんな。」
『そんなすぐ発情しないでよっ』
「努力だけしとくわ。笑」
ははっ、と笑う和くんは紛れもなく
私が好きな和くんで。
見とれていると声をかけられて現実に引き戻される。
「慣らさんでもへー気やろ?」
『っあぁ、まって。かずく、』
「さっきもしたんにぎゅうぎゅうやで?欲しがりさんやなぁ…」
『ううっ、、むりむり…』
なんにもお構い無しに突いてくる和くん。
さっきと同じくらいの快感が襲ってくる。
『あぁっ、やぁっ』
「あなたの蕩けた顔、好きやわ。」
『っぁ、和くん、ちゅー』
「ほんっまちゅー好きやな。んんっ」
それはもちろん深いほうのキス。
口内や舌を舐め回される。
もっと全身で和くんを感じたくて、和くんの腰に足を巻きつける。
『あぁっ、すきっ、、ぁっ、』
「はぁ、大好きやで、」
『っ、イ、、イくっ』
「おれも、イく、、」
愛を伝えながら今日何回目かの快感。
もう私には体力なんて残ってなくて。
『はぁ、はぁ…』
「疲れたなぁ?」
『誰のせいだと思ってんの?』
「俺やわ。笑」
こんな状況でも笑顔でいる彼はすごいと思う。
「寝とき?あとは俺しとくから。」
『うん…』
「ん、おやすみ。『…まって、』
「ん?」
『おやすみの、ちゅー。して?』
「ほんっっま、可愛すぎやねんけど。」
小さくお強請りすると優しく落としてくれるキス。
「んふふ、大好きやで。
おやすみ。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。