第80話

【長尾謙杜】自慰・中編R
20,735
2020/04/12 10:05



遅くなってもうた…。
まだ9時やしあなたおきてるよな。


「ただいま」


返事がない。電気はついてるのに。
もう寝たんかな、そう思って寝室に向かうと…


" っあ、んぅ… "


「…っ!」


小さく聞こえる甘い声。
ドアの隙間から覗くとあなたが1人でしてた。

…まじ?
あなたが?

驚きを隠せない。
でも、好奇心から寝室に足を踏み入れる。


「…なーにしてんの?」


『っ、、謙杜…』


びくっとしてこっちを向いたあなた。
素早く毛布で体を隠してるけどこっちから見たら
全然隠れてない。


「ただいま」


『…おかえり、』


「…1人でしてたん?」


『っ、寂しく、て…』


俯いて小さくそう呟いた。
そっか。しばらく会えてへんかったもんな。


「ごめんな、無理させて」


『いいの、謙杜は悪くないから、、』


「泣かんで、」


泣き出してしまったあなたをそっと抱き寄せる。
不完全燃焼だったあなたの身体は熱く火照っていて。


「会えなかった分、したげるから。」






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