前の話
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今だから言えちゃうのかもしれない、
それでも______
好きだと告白したあの日、
それから過ごした君との日々、
あの幸せは本物だと思っていたの
「やだ、なんで、なんで…」
息が苦しい
「ごめん、僕には罪がある、一緒にもういられない」
突然すぎて頭が追いつかなくて、
君の苦しみにもし気づけたのなら、
あの時抱きつき泣けば、何かが変わったのかな
あのね…、
君のどんな運命でも私は受け止められたのに、
頬を滑り落ちた雫は、
誰にも拾われず落ちていった
君の過去が汚くても、
君が過去になにをしていたとしても、
私は、
私は、
君がこれからも好きで…
「________君の全てが好きだから付き合ったの
過去も今も未来だって受け止めるから」
…うまく笑えてるかな、
久しぶりって言うの忘れたな
「私ともう一度付き合ってください」
初めて私の目の前で泣いた君は
何度も頷いてくれた
「どんなに汚れていても君は君だよ」
大丈夫、私がいるから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。