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第1話

いち.
938
2019/02/07 00:12

それは俺が中学の頃。





最後の中学校生活で、
確かその日は早く帰れる日だった。


満開に咲く桜並木で、





君を見つけた。





勢いよく風が吹き、
桜が綺麗に舞った時。







君はその風景を見て、

笑っていた。





あんな笑顔、初めて見た。








その日から胸が苦しくなるほど、



誰かを好きになることを学んだ。









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