そいや…俺顔知られてないよな…
なんか少し不安になった。
そんな人気があるって、
自信がある訳では無いけど、
顔を知られていたらまずい。
ジュースを飲むのをやめ、
黙って頷いた。
俺はポケットを指さして質問した。
そりゃそーなるよな…
少し不思議な顔をした。
そりゃ不審だわな…
びっくりするくらい素直に答えてくれた。
顔は知られてないみたいで、
ほっとした。
少しの間沈黙が流れた。
そう言えば…
二人で笑い合った。
ドキッ
また…あの時とおなじ。
あなたちゃんの笑った顔を見てると、
胸騒ぎがした。
もしかして…
そう思ったけど
さすがに連絡先は聞けなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。