第7話

なな.
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2019/02/07 04:03
そいや…俺顔知られてないよな…





なんか少し不安になった。


そんな人気があるって、
自信がある訳では無いけど、

顔を知られていたらまずい。

トミー
トミー
いきなりなんだけどさ、聞いてもいい?

ジュースを飲むのをやめ、
黙って頷いた。

トミー
トミー
普段ケータイで何見てる?

俺はポケットを指さして質問した。

あなた

え…なんでですか?


そりゃそーなるよな…

トミー
トミー
ごめん、何も聞かず答えて

少し不思議な顔をした。

そりゃ不審だわな…

あなた

あたし、電話とかしかしなくて、その…友達とかも居ないのでLIMEとか、そんなの全くしなくて…ネットで少し調べ物するくらいです


びっくりするくらい素直に答えてくれた。

トミー
トミー
そっか

顔は知られてないみたいで、
ほっとした。
トミー
トミー
変な質問してごめんな!もうしないから気にしないで!

少しの間沈黙が流れた。




そう言えば…



トミー
トミー
名前だけ、聞いてもいい?
あなた

あなたです…

トミー
トミー
あなたちゃんね!俺、富永知義!みんなトミーとかトモとか呼ぶけど好きに呼んで!
あなた

自己紹介、遅くなりましたねっ

トミー
トミー
だな!にししっ


二人で笑い合った。


ドキッ

また…あの時とおなじ。




あなたちゃんの笑った顔を見てると、


胸騒ぎがした。





もしかして…



そう思ったけど
さすがに連絡先は聞けなかった。


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