第22話

19話
10,298
2021/08/11 02:21
震えた足でなんとか歩き、会計を済ませた。

もう、なんかショッピングどころじゃなくなってるよ…

全部…あいつのせいだよ、
(なまえ)
あなた
ご、ごめん、おまたせ、
爆豪勝己
…お前のこと待ってる間にこいつが来たんだよ、
轟焦凍
涼風…さっき、大丈夫か?
(なまえ)
あなた
え、と、轟くん…!?
轟焦凍
実はさっき、見ててな…
(轟side回想シーン)





あとよる場所はいつもの雑貨屋だけ。
轟焦凍
姉さん、ここ寄っていいか
轟冬美
うん!待ってるから行っておいで!
轟焦凍
ありがとな
と、足を踏み入れたときだった
轟焦凍
…!
思わずさっと商品棚の後ろに隠れた。

なぜなら、
??
写真、撮っちゃったぁ…!
??
何、やってんの、
誰かの会話、そして
それが誰かすぐにわかったから。


涼風と、この前絡んできた女子。
思わず苛立ち、その間に入ろうとしたときだった。
??
おい、何してんだ!!
誰かが止めに入った。

爆豪だ。こいつはすぐにわかった。

止めに入る必要はなさそうだが、一応様子見でここにいよう。
(終了)
轟焦凍
と、まぁ…様子見で隠れてたんだ
爆豪勝己
隠れるくらいなら出てこいやクソが
(なまえ)
あなた
見、見てたんだ、あの時、
爆豪勝己
とにかく場所かえんぞ、
(なまえ)
あなた
うん、



なんで二人はこんなに優しいのか…


なんで、助けてくれたのか…


色々と感情が混ざって、泣きそうになる。
(なまえ)
あなた
っ……
轟焦凍
お、おい、大丈夫か?
(なまえ)
あなた
う、ん…
爆豪勝己
チッ、見えないとこ行くか…



少し階が離れているところだけど、落ち着けそうな場所を見つけてくれた。
(なまえ)
あなた
はぁ……、
轟焦凍
大丈夫だ、我慢しなくていいぞ、?
(なまえ)
あなた
うっ、…ぁ、
爆豪勝己
てめぇ、さっきからずっと我慢してんのバレてんだよ。ここなら人目に付きにくい、吐き出せよ
(なまえ)
あなた
っ……怖かった…、
涙がポタ、ポタ、と溢れる


相当溜まっていたらしい。
(なまえ)
あなた
休みの時まで、なんで、会うのかわからない、怖い…二人は、なんで、助けてくれたのかなって思うし、なんで、私と、いてくれるのか、わからないし…やっぱり…嫌われてるんだよ…嫌だ、
弱音が溢れ出してしまう。


そんな私を轟くんは横から抱きしめ、爆豪くんは頭を撫でてくれる。


傍から見れば何やってるんだってなるこの状況。
爆豪勝己
…確かに、あんときは驚いた。でもあれには色々とあんだろ?落ち着いてからでいいから、俺らに話せ。少なくともお前は、俺らがいるから一人じゃねぇ、安心しろ。
轟焦凍
…この前、朝に来たやつだよな、あいつ、
(なまえ)
あなた
…コクッ
轟焦凍
あいつはお前をイジるとか言ってたけど、俺は絶対そんなことさせねぇ。お前のこと、守るから。
(なまえ)
あなた
二人、とも、ありがとうっ…
それから声を押し殺して、少しの間泣き続けた。

彼らの優しさに甘えていた。

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