震えた足でなんとか歩き、会計を済ませた。
もう、なんかショッピングどころじゃなくなってるよ…
全部…あいつのせいだよ、
(轟side回想シーン)
あとよる場所はいつもの雑貨屋だけ。
と、足を踏み入れたときだった
思わずさっと商品棚の後ろに隠れた。
なぜなら、
誰かの会話、そして
それが誰かすぐにわかったから。
涼風と、この前絡んできた女子。
思わず苛立ち、その間に入ろうとしたときだった。
誰かが止めに入った。
爆豪だ。こいつはすぐにわかった。
止めに入る必要はなさそうだが、一応様子見でここにいよう。
(終了)
なんで二人はこんなに優しいのか…
なんで、助けてくれたのか…
色々と感情が混ざって、泣きそうになる。
少し階が離れているところだけど、落ち着けそうな場所を見つけてくれた。
涙がポタ、ポタ、と溢れる
相当溜まっていたらしい。
弱音が溢れ出してしまう。
そんな私を轟くんは横から抱きしめ、爆豪くんは頭を撫でてくれる。
傍から見れば何やってるんだってなるこの状況。
それから声を押し殺して、少しの間泣き続けた。
彼らの優しさに甘えていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。