_ _ _あなたside_ _ _
in 車内
ごめんね。あなたは私を助けようと
してくれたのに。
私はそれに答えられない。
私はぼーっと車の窓から外を眺めていた。
夏目社長は突然車を脇に停めた。
そして車を降り、後部座席にいる私の隣に座った。
嫌な予感だ。
夏目社長は彼が握った私の腕と同じところを手に取った。
そういって夏目社長は私の腕を舐めまわすように
口をつけてきた。
夏目社長は私の腕に思いっきり噛み付いた。
私の腕からは血が出て、歯型がくっきりと残った。
そういって夏目社長は自らのものを出してきた。
やっぱりか、、、いつもの事だ。
そう思って私も咥えた。
夏目社長は私の頭を押さえつけた。
夏目社長は私の口内で果てた。
そして私はいつものようにそそくさと
後始末を始めた。
噛まれた腕が痛む。かなりの深手なのか
ジンジンして痛い。
でもこんなのはいつもの事だ。
夏目社長は何事も無かったかのように車を
走らせてクラブへ向かった。
こんなのはいつもの事だ。
大丈夫。
大丈夫、、、なはずなのに、、、
私はどうして今とてつもなく辛いんだろう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。