_ _ _ 脇side _ _ _
俺はどうしたらいいんだ。
どんだけ考えたってわかんねえ。
この子の過去も 孤独も 心に受けた傷も。
だけど今、、、今目の前にいるのは
俺なんだ。
これからは俺が守るから。
だからこんなところで俺が負けてどうする。
俺は彼女腕を掴んだ。
あなたはとても困惑している様子だった。
それに顔も真っ赤だった。
俺だってそうだ。
だけど今俺は彼女から目をそらす事は許されない。
ただ真っ直ぐ、伝えたいこの思いのために
あなたの綺麗な瞳を見つめるんだ。
ガラッ
突然、病室の扉が開いた。
またお前か。なんでこういつもいつも。
俺は夏目を睨みつけた。
あなたはまた震え出した。
そして、、、また俯いてしまった。
タッタッタッ!
夏目が入ってきたあと、メンバーが何故かみんな
走って病室にやってきた。
夏目はあなたのもとへと歩き始め
あなたの前で立ち止まった。
そして彼女のズボンのポケットに手を入れた。
ゴソゴソ、、、。
夏目はあなたのポケットに手を入れ、
そして何かを取りだした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!