第2話

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2021/09/04 11:55






ピピピ……










朝のアラームが鳴る。











体が重い。










私は朝に弱い。









YOU
YOU
…zzz


毎朝のように二度寝をする。









リノ
リノ
あなた起きろーーーーーー!
YOU
YOU
……ぁとごふんだけzz



リノは毎朝私の家に来て起こしてくる。






遅刻魔の私にはすごく助かっている。





でも朝から悪口ばっかり言ってくる。




だから嫌い。



リノ
リノ
まったく、だらしねえから彼氏できねんだよ
YOU
YOU
…うるさいいいい



ほらね。




私だって頑張れば彼氏くらい作れるし。



リノ
リノ
ほら、遅刻すんぞ
YOU
YOU
…ぇぇ、、、?!!


やばい二度寝したらギリギリの時間になっちゃった。





パンを一枚くわえて急いで家を出る。




YOU
YOU
いってきまーふ
リノ
リノ
おせーよ
YOU
YOU
ごめんて


幼馴染のリノとは毎日のように一緒に登校してる。





それは幼稚園の時からずっと。




リノ
リノ
今日の昼飯奢りな?
YOU
YOU
私今お金ないぃぃ
YOU
YOU
許して🥺
リノ
リノ
そんな上目遣いしても許さねえよ
YOU
YOU
えーケチ
YOU
YOU
ほんと意地悪
リノ
リノ
二度寝したお前が悪いんだろ







毎日喧嘩しながら学校に行く。




喧嘩はもはや日常茶飯事。




他の女子には優しくしてるくせに私にはとことん意地悪してくる。




なのになんでモテるの?




ま、顔がいいからだろうけど。




顔は幼馴染の私でも惚れるほど整ってる。




それが悔しい。






学校に近づいてくると女子達の声が聞こえてくる。





YOU
YOU
じゃあ、私先行くから





女子達の群れはものすごい人だからいつも学校の近くで私は先に行く。




リノが登校すると鼓膜が破れそうな程の歓声が聞こえる。





女子
キャーーーーー!リノくんおはよ!!
リノ
リノ
おはよう^^




うわ、営業スマイルしてやがる。




まったく外面がいいんだから。























私は急いで教室に向かった。






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