(( 廉side ))
今日は午後から仕事なんやけど、朝からあなたが辛そうなんよ。
どうしたんやろ。
『あなた、どうしたん?
調子悪そうやけど』
あなた「そ、そう?
全然大丈夫だよ(ニコッ」
嘘や。
絶対無理してる。
『あなた無理せんで』
あなた「廉ありがと
あのね、今日女の子の日でね………」
『あぁ、辛いなあ……
俺にもその痛みが分かればええのに』
あなた「っ….いたっ」
『もうちょっと寝ときや』
あなた「うん……廉、ありがとね」
『ええんよ』
『はい、紅茶やで』
あなた「あったかい……(ゴクッ」
『良くなった?』
あなた「少しだけね 笑
廉、本当にありがとう」
『早く良くなるとええなあ』
あなた「そうだね」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!