現在、真っ白な部屋の中、
シルクを机に押し倒している
俺を見上げるようにして、
シルクは俺と違って真顔でこちらを見ている
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_数刻前_
ことの発端は、男子高校生が路地裏で
女子高生くらいの人が男性に絡まれていた。という話だった
あれ?女の人制服じゃなかった?
様子がおかしくなかった?
と思い..
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というわけで、路地裏の再現が始まった
完璧に現場を再現するわけにもいかないので、
机を代わりに。
なんとなくで、再現役は
マサイとシルクがすることになった
マサイが加害者、シルクが被害者役だ
上半身を机の上に乗せる
グッ
至って真面目に再現をしているのだが
なんかむずがゆい
ぱちぱちと瞬きをしてこちらを見上げてくるシルクと
バッチリ目が合う
ダーマと変わる
スッ
肘を少し曲げて顔をシルクの首元に寄せる
これは再現。もう開き直っているため
何も感じない。それが仕事ってもんよ
スッっ
がぶっッ
ガブガブガブ
なぜ山に登るんですか?
山がそこにあるから
みたいなことをいうダーマにツッコむ
鎖骨をガブガブと噛んできて流石に痛い
しかも容赦なく普通に力は強い
ペロ
シルクの首元を覗き込み爆笑する
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。