「……へんなの……いるッッ……」怯えながら、私のズボンの裾を強く掴んだ
……何も見えないが、恐ろしいものが目の前にいることが見なくてもわかるほど怯えていた
「…………不安は取り除かなければ」
イギリス視点
あなたの下の名前を一人にさせるのは少し心配だが、何かあったら連絡もしてくるだろう
そう思い、私はソフィアと別れ、ある人物の家に向かった
ひっそりと立っている住宅街の中に、メモを頼りに家を探した
少し歩き、それらしき建物を見つけ、足を急がせた
その理由はとても単純
あなたの下の名前を一人にしていることがとても心配だからだ
早めに用事を済ませて、早くあなたの下の名前と話したい
その一心が私を行動に動かした
どうやら、居たみたいだ
庭で雪かきをしている
私の姿に気づいたらしく手を振りながら駆け寄ってくる
彼女は癒月 ローア
幽霊についてなんかの知識があるので色々と聞いていた
基本的にはXでやり取りをしていて、現実で会うのは今日含め三回目になる
どうやら仕事の傍ら、こうやって霊に関する物作りなんかをしているようだ
家の奥にはどうやら和室があるみたいだ
ここから障子が見える
多分苗字的に旦那さんが日本人なのだろう
そう考えているうちに目の前にカップが置かれた
そう言いつつ、ローアさんは私の向かいの席に座り
何かを取り出した
そう言い、注文していた物をこちらに見せてきた
本当に頼んだ通りのものを作っている…
銀を基にした、緑の宝石が少しうめこまえている指輪だ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!